ヤフオクとかminneで配送中の破損や紛失は保証なし(購入者の責任)ってひどくない?定形外で送るなよ、と言いたい
こんにちは、裕真です。
私はインターネット販売で生計を立てていますが、この世界の人たちに言いたいことがあります。
「売った商品は届くまで責任を持とうよ」
私がメインで使っているAmazonでは、Amazonのシステムや意向から追跡・保証付きの配送方法を使うことが多く、最低限、追跡可能な配送方法が推奨されています。
このため、仮に配送段階で不手際があり届かなかった場合は配送業者、または販売者の責任となることが一般的です。
ただし、他の販売チャネルでは実情が違うようです。
定形外郵便で発送して、配送中に何かしらトラブルあっても責任は取れません!という販売者が多くいます。
商品を販売する側がそれでいいんですか?
値段を安くする(見せる)ために
具体的な話をしていきましょう。
主にこのような問題が起こり得るのは"ヤフオク"や"minne"などのC to Cの販売チャネルになります。個人で販売している人に多いということです。
このような表記です。
「定形外で発送するので追跡はできません。また保証もないけど理解してね」
ということです。
つまり販売者としては商品代金が払われたのを確認して発送したので取引終了です。あとは責任をとりません。ということです。
これで商品が届かなければ、"購入者としては代金を支払ったのに商品が手に入らない"という最悪な状況に陥るということです。いいんですか?これで。
もし、自分が購入者側だったらどう思いますか?
「え?最低だ」って思いませんか?
このような場合になったら、評価機能があるサービスであれば確実に最低評価をつけますし、販売者本人にも運営にも文句がいくことでしょう。販売者にとっても購入者にとってもサービス提供者にとっても悪いことにしかなりません。
「商品を購入してもらったら責任を持って届けるようにしませんか?」
なぜこのようなことになっているのか?
このように配送に関して販売者が無責任と言える状況になっているのはなぜでしょうか。これは主に2つあると思います。
1つ目は安く見せるため。
インターネット販売は他者との比較が容易にできます。
実店舗で購入する場合は、店と店の値段を比べるのに移動が大変なので細かく比較されることはありませんがインターネットの世界では簡単に比較することができます。
つまりは少しでも他者よりも安く見せなくては売れない(と思ってしまう)のです。
ただし、「商品原価はなかなか削れない・・・」となったときに安易に削られてしまうのが送料(=保証、安心感)なのです。
2つ目はリスクを知らない
これは1つ目とも関係してきますが、追跡・保証なしで送ることによるリスクを知らないので安易に安くするために定形外郵便を使ってしまう、という人が多いです。
<商品未達のリスク>
・再送を要求される = 2個送ることになるので赤字
・評価が最低になる = 今後の売上に影響
・実は発送していないのではないか、と疑われる = 場合によっては詐欺事件!?
まぁ、定形外郵便で送る場合は低価格の商品がほとんどなので3つ目の詐欺事件を疑われるまで発展することはまずないと思いますが1、2はあり得ます。
特に2つ目は致命的になりかねません。
インターネット販売においては信用を得るのが1番重要で、かつ、1番難しいことです。ヤフオク!では評価がマイナスだと制限がかけられることもありますし、楽天やAmazonでも低い評価のショップはペナルティがあったり、購入者が嫌煙する傾向にあります。
継続して販売を続けるにはこの"評価が最低になる"というのを避けなくてはなりません。このため、個人ではない業者や大量に販売する販売者は定形外郵便を使わないで宅配便を使ったり、追跡可能な配送方法を選んでいるといっても過言ではないほどです。
「このようなリスクがあることを知っても、まだ定形外郵便で送りたいですか?」
追跡をつけてもあまり高くない!?
保証は配送費用が高くなって商品価格との兼ね合いが難しいので迷うかもしれませんが、追跡はつけてもあまり高くはなりません。それでいて、販売者・購入者に安心感を与えるのでぜひつけることをおすすめします。
例えば、minneなどでよく販売されているハンドメイドのアクセサリーやレザー製品なら、定形外郵便だと140円〜250円くらいだと思います。
日本郵政のレターパックライトなら、3cm以内の厚さの商品は全国一律360円で配送することができて追跡がつきます。たった110円の差で販売者・購入者は安心感を買うことができるのです。
3cm以上の厚さであってもレターパックなら封筒に入れば510円で配送できます。おそらく、3cm以上だと重さがあるので定形外郵便でも400円かかっているでしょう。同じく110円で安心感を買うことができるのです。
保証をつけたい場合はもう少し高くなりますが、ゆうパックやはこBOONを使ってもいいと思います。ただし、配送不良の頻度と商品価格からするとそこまではする必要がないとは思いますが・・・自分の販売している商品と相談です。
安く済ませたいなら定形外郵便のままにして自分で保証をつけてもいいでしょう。
「1週間を過ぎても未達の場合は再送させていただきます」と一言添えておけば安心感が生まれます。この保証の費用は商品にわずか1〜2%上乗せしておけば捻出できます。ようは自分で保険を作ってかけておくようなイメージです。
まとめ
インターネット販売において"安さ"だけが全てではありません。
安い方が売れるという面ももちろんありますが、それだけでは長く販売を続けることはできません。他にも多くのことが必要です。
その1つが信頼や安心感。
定形外郵便(追跡なし、保証なし)での発送というのはこの安心感をなくしてしまう方法になります。
長期的な視点をみて、そして何より「購入してくれるお客様の気持ちになって」配送方法を見直していただけたらなー、と思います。